花の香りや森の香り、果実の香りなどの植物の香りは、私たちの心や身体に優しく働きかけます。
そんな身近にある植物の香りを利用するナチュラルケアを「アロマテラピー」と言います。
アロマは決して特別なものではなく、暮らしの中のさまざまなシーンで気軽に活用できます。
1人でのんびりできる香り
家族団らんの香り
元気の出る香り
気持ちを切り替えてくれる香り
昼はリフレッシュの香り
夜の安眠の香り
シンプルに好きな香りを選んで楽めるアロマですが、実は香りによって効能が違います。
なんとなく選んでいるのでは勿体無いアロマテラピーの基本のお話をご紹介させていただきます。
アロマテラピーは日本語で「芳香療法 ( ほうこうりょうほう) 」と訳され、古くからヨーロッパで行われてきた香りによる療法です。
ヨーロッパの中でも、特にフランスとイギリスで発展していきました。
アロマテラピーには、 アロマテラピーと アロマセラピーの2つの呼び方があります。
アロマテラピー | フランス式メディカルアロマ |
アロマセラピー | イギリス式リラックスアロマ |
アロマテラピーはフランス読みで、メディカルアロマテラピーと呼ばれます。
医師が処方し薬剤師が調剤をして、医療品として使われていました。
使用方法は皮膚塗布や吸入、座薬、経口投与などで、濃度は1%〜原液と比較的高めの濃度で使います。
*現在はフランスでは薬価収載されていませんが、ドラッグストアで相談をすると薬剤師が必要な精油をセレクトしてくれます。
一方、アロマセラピーは英語読みで、イギリス式のリラックスアロマを指します。
リラックスや美容分野への活用を目的として、主に嗅覚療法やトリートメントで用います。
濃度は、0.5〜2%と低い濃度で使用します。
日本にはイギリス式のアロマテラピーが先に入ってきたため、アロマトリートメントや部屋で香りを楽しむといった活用法が広まっていきました。
最近ではリラックスによるストレスケア、そして心身のバランスも整えられるフランス式の メディカルアロマの人気が高まってきています。
アロマテラピーは、植物の香り成分を集めた 「精油」(エッセンシャルオイル) を使います。
精油を選ぶ時は、パッケージデザインやブランドではなく天然100%の精油をセレクトしましょう。
分析表が付いている
植物の学名がわかる
日本で分析されている
成分の特定がされている
混ぜ物のチェック
残留農薬のチェック
100%天然の精油はハーブの無農薬栽培から始まり、採取、蒸留、分析、製品化. . . .と、とても手がかかりますので、数百円ではとても販売できないのが実情です。
精油の選び方を参考に、安心して使える精油を選びましょう。
日本には多くのアロマテラピー協会があります。
その中でもアロマテラピーを基礎から学べる大手協会2社をご紹介します。
まずは独学で学びたい
アロマのプロフェッショナルに
AEAJは、日本最大のアロマテラピー協会です。
全国でアロマテラピー検定が行われていますので、まずは独学で勉強したい方やご自宅で香りを楽しみたい方にお勧めです。
直営店舗やスクールが多いところも魅力で、飯能にハーブ農園もあり蒸留体験も可能です。
NARD JAPANは、ベルギーが本拠地の国際的なアロマテラピーの研究機関の日本窓口です。
アドバイザー資格のみで、他協会のインストラクターレベルの内容を学べます。
山梨のナード農場研修で精油の蒸留見学やハーブの摘み取り体験もできます。
日本ではアロマテラピーは、国家資格ではなく民間資格です。
精油は雑貨(日用品)扱いとなっているため、精油や身体のことを学び、ご自身の責任の元に使用する必要があります。
安心、安全にアロマテラピーを楽しむために正しい知識を身に付け、暮らしに取り入れてみましょう。
東京 で薬剤師から学べるアロマスクール